NAIST受験記
2020年度の情報科学区分の受験記です。
数多くの受験記に助けられたので、誰かの役に立つように記そうと思います。結果は合格でした。
試験内容
試験科目と配点は以下のようになっています。
以下で扱う試験範囲・内容は2019年8月時点のものです。ご注意ください。
書類審査50点、英語30点、数学30点、面接90点 (小論文を含む) となっており、200点満点の合計点で評価されます。
書類審査
説明会に参加した際に、成績悪いと減点されるかもね〜みたいなことを聞いたような気がします。参考までに自分の成績は下の上 or 中の下でした。成績だけがものすごく影響する感じではないかもしれません…
英語
プレッシャーに弱いので、何度も失敗できるように1年ぐらい前から公開テストを数回受けました。使用した参考書は金のフレーズです。
リスニング、リーディングともに、英文の意味を完全に捉えることができるまで練習しました。
提出スコアは755です。600後半ぐらいあれば大丈夫らしいのですが、願書提出前までは何度もチャレンジできるので、積極的に受けることをおすすめします。個人的な意見ですが、公開テストはハマれば点が伸びます。
数学
基本的な問題が出題されると言われていますが、真面目に数学に取り組んでいなかったので1から勉強しました。参考書は指定の教科書二冊+代数の問題集です。
個人的にストラングの線形代数は教科書としては非常に良かったのですが、問題演習があまり好きではなかった(答えが部分的にしかない)ので、別で1冊買いました。
解析はラングの解析入門で取り組んでいました。内容のほとんどは数学Ⅲなので代数に比べて容易に取り組めました。
小論文
専攻や分野、卒業研究に取り組む時期によって大きく異なると思いますが、以下のようなスケジュールで取り組みました。
2~3月:英語の論文に慣れる&テーマ決め
4~5月:小論文作成
6月:推敲
小論文の構成は、研究背景+目的+NAISTで取り組みたいことです。卒業研究がB4から始まったので、具体的な手法や実験の結果などは書いていません。~~~みたいな問題があるため、こういうことをするとできそう。みたいな内容で書きました。
推敲:NAISTの先輩に推敲してもらう予定でしたが、願書提出の〆切1.5週間前までに完成できなかったため、指導教員の先生にお願いしました。的確な指導をいただくことができました。
有用性・実現性に関しては少し不安が残る小論文になりましたが、自分なりにベストを尽くせた小論文になったと思います。
試験当日
服装とか当日の様子とか
集合時間の1時間前に入試会場に到着して図書館で時間を潰していました。試験時間が午後だと、移動がめちゃくちゃに暑いので(特にスーツで受ける人)、制汗剤などの防暑対策をすると落ち着いて試験に臨めるかもしれません。あと、最寄り駅からバスの本数が少ないので、確認することをおすすめします、
殆どの人がスーツで男女比は9:1ぐらいでした。
数学
問題は非常に容易でした。(1次独立であるのを示す&商の微分)
ホワイトボードで問題を解いて説明をしている際に、小さなミスを指摘されましたが、完答でした。
面接官の方は非常に優しい感じでした。
面接
教室に入ると、志望予定研究室の先生を含めて三人の先生がおられました。覚えてきた原稿を喋ってる間、ほとんどの先生が資料に目を通している感じでした。
質問の全ては小論文に関するもので、色々突っ込まれました。
・~~以外にどいういう手法があるか知ってますか?
・時間的なオーバーヘッドは単に待てばいいんじゃない?
・~~の場合はどうするんですか?無理じゃない?
できる/できないは明確に答えることを意識しました。
その他
OC・見学会について
OCには2度行きました。一度目は大学の下見で、二度目は小論文の内容の確認です。見学会には参加していません。
OCは研究室の雰囲気や先輩の研究内容等を知ることができるので、普通に参加しても楽しいです。5月のOCは願書提出日に近いので2月のほうが余裕を持って参加できるかもしれません…
役に立つかもしれないTips
・バスはICOCAが使えます。便利でした。
・ラングの解析入門ですが、原始関数が謎の形をしていることが多くこのサイトがとても役に立ちました。
・ストラングさんの解答です。英語&日本語訳とのバージョンが違いますが、ほとんど乗っているハズです。
・代数で使った問題集↓